男性不妊のセルフチェック方法!改善アプローチも紹介!

男性不妊は、思いがけない悩みとして多くのカップルに影響を与える問題です。女性だけが不妊の原因を抱えていると考える方も多いかもしれませんが、実際には不妊の原因の約半分が男性に関係しています。特に男性不妊は、自覚症状が少なく、検査を受けるまで気づかないことが多いです。そこで、男性不妊のセルフチェックは、自分自身の健康状態を見直す第一歩として重要な意味を持ちます。

今回は妊活の教科書より、男性不妊の原因やセルフチェックの方法、改善アプローチについて詳しく解説します。自分の体に不安を感じた場合、早めに確認することで、妊活に向けた適切なアプローチが可能になります。 

目次

男性不妊の原因とその特徴

男性不妊の原因には、さまざまな要素があります。主な原因としては、精子の数や質の低下、ホルモンの不調、生活習慣などが挙げられます。

男性不妊の原因1.精子の数や運動能力の低下

精子の数が少ない場合や、精子が運動能力を持たない場合は、受精の確率が大きく低下します。通常、健康な男性の精液中には1mlあたり数千万~1億個の精子が含まれていますが、これが著しく少ないと不妊の原因となります。

男性不妊の原因2.ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスが乱れると、精子の生成に影響を与えることがあります。男性ホルモンのテストステロンの分泌量が低下すると、精子の産生が阻害されることがあり、ホルモンバランスの乱れは、精子の形成や性機能に悪影響を及ぼします。

男性不妊の原因3.生活習慣の影響

食生活や運動不足、過度の飲酒や喫煙は精子の質に直接的な影響を与えます。また、ストレスも男性不妊に深く関わっており、心身の健康が精子の生成に影響を与えることが確認されています。

男性不妊のセルフチェック方法

男性不妊をセルフチェックするためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。もちろん、最終的な診断は専門医に任せるべきですが、早期に自分の状態を知ることで、適切な対策が取りやすくなります。

男性不妊のセルフチェック方法1.精液の状態を確認する

自宅でできるセルフチェックとして、精液の状態を確認する方法があります。正常な精液は、白色から乳白色をしており、やや粘度があります。

色が異常に透明だったり、血液が混じっている場合は、精子の健康状態に問題がある可能性が高いため、すぐに専門医に相談することをお勧めします。

男性不妊のセルフチェック方法2.性欲の低下や勃起不全の確認

性欲の低下や勃起不全は、ホルモンの不調や心理的な原因が影響している場合があります。もし、性欲の低下が続く場合や、勃起に支障がある場合は、ホルモンバランスや精神的なストレスが関わっていることが考えられます。

男性不妊のセルフチェック項目

下記が男性不妊のセルフチェック項目となり、複数当てはまる場合には男性不妊の可能性もあります。

  • 挿入・射精ができない
  • 陰嚢に違和感や痛みがある
  • 陰嚢や精巣のサイズに左右差がある
  • パイプカットの経験がある
  • 泌尿器科で検査を受けたことがない
  • 過去に性感染症にかかったことがある
  • 喫煙している
  • 半年以上避妊をせず性交渉をしているが妊娠しない
  • 性交渉を定期的に行っていない
  • 肥満気味もしくはやせすぎである
  • サウナを頻繁に利用する

男性不妊を改善するためのアプローチ

セルフチェックで気になる点が見つかった場合、早期に改善に取り組むことが重要です。男性不妊は、改善できる場合も多いため、焦らずに生活習慣を見直し、必要に応じて専門の医師に相談しましょう。

精子の健康をサポートする栄養素を意識的に摂取することが有効です。特に、亜鉛やビタミンEは精子の質を向上させる働きがあり、食事に取り入れることが勧められます。亜鉛は、牡蠣や肉類、ナッツ類に豊富に含まれています。

また、セルフチェックだけでは限界があるため、定期的に専門医による精液検査を受けることをお勧めします。精液検査では、精子の数、運動能力、形態などを詳細に確認することができ、早期に問題を発見することができます。

まとめ:男性不妊のセルフチェック方法!改善アプローチも紹介!

いかがでしたか?今回の内容としては、

  • 男性不妊のセルフチェックとして精液の色や状態、性欲の低下、勃起不全などの症状がないか確認する
  • 食生活や運動不足、ストレス管理を見直し、生活習慣を改善する
  • 定期的に精液検査を受け、専門医の指導を受ける

以上の点が重要なポイントでした。男性不妊は自覚症状が少ないため、セルフチェックを行い、早期に気づくことが大切です。また、自分の体調に不安を感じたら、早めに専門医を受診することが、妊活の成功に繋がります。

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この記事の監修

成川希のアバター 成川希 産科婦人科専門医、女性ヘルスケア専門医、日本抗加齢医学会専門医、産業医

岐阜県生まれ。岐阜大学医学部を卒業後、同大学産婦人科に入局し岐阜県内の病院で勤務。AUCM(米国補完医療大学)、インド国立グジャラートアーユルヴェーダ大学病院、JIVAアーユルヴェーダクリニックなどでアーユルヴェーダの研修と実践を重ねる。
2016年から東京に拠点を移し、都内婦人科で臨床医として現場に立つ一方、2022年9月よりアーユルヴェーダの観点からの診察・施術を行うAyurvedaUniverse(アーユルヴェーダユニバース)代表。
産科婦人科専門医、女性ヘルスケア専門医、日本抗加齢医学会専門医、産業医

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